金澤散歩 新年散歩

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令和５年になりました。麗らかな新年の幕開けです。
夕暮れ時に徘徊始めとして、金沢を一望する子来町の摩利支天の高台へ行ってみました。日本海から流れ寄せる筋状の雲に遮られた、夕陽の余韻のあかね色が、灯りはじめた町の明かりを包み込む風景は、この時期の金沢らしい、内向的な凄まじさの中に微かな安らぎを感じさせる風景です。
「並木町の街灯」は天神橋から浅野川大橋へと連なり、一つ一つが数珠玉のように暖かな空気感を伝えています。灯火の微光に浮かび上がる橋場町界隈の往時の賑わいを思い起こさせます。おぼつかない足下を気にかけつつ、摩利支天から「ひがし茶屋街」へ急な坂道を下ると、宇多須神社は地元の方とおぼしき初詣客が、今年を占うおみくじに真剣に向きあう姿が見られました。