嵐の前散歩


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湯涌・夢二
小春のような日差しに誘われて、久しぶりに湯涌温泉まで出かけることにしました。徘徊にしては長距離ですが、長徘徊ということにしておきます。

来週から氷点下の厳冬日が続くようなので、嵐の前の穏やかな日差しを楽しもうと思います。
気まぐれに「金沢湯涌・夢二館」に入ってみました。

入り口付近にある「湯涌なる/やまふところの/小春日に/目閉じ死なむと/きみのいゆなる」という夢二らしい強烈なインパクトのある歌を見て入館したのですが、学生時代から抱いていた夢二観が大きく変わるきっかけになりました。

企業家としての姿が同居する詩人でもある夢二には、少し違和感を覚えますが、この歳になると何となく、その違和感を超えて調和すら感じてしまい、そういう夢二に親しさを覚えました。

最近、BLUEBACKSの『マンガ「代数学」超入門』という本を読んで、1から33までの二乗計算に興味をもちました。(a+b)²=a²+2ab+b²ですから、(12)²は(10+2)²=10²+2×10×2+2²=100+40+4=144となります。1から33までの二乗は記憶しておくと良いのですが、すぐには難しいようですので、当面はこの計算法で脳内の血行を高めようと思います。

さて、19の二乗は、100+180+81となりますが、歩きながら3つの数字を暗算しようと思うと、すぐに記憶が飛んでしまってかなり難しいのです。暫く格闘している内に、脳が慣れてきたのか、一応は出来るようになるのが不思議でした。

ニューズウィーク

たまたま最新号の『ニューズウィーク日本版』2023年1/24号を見ていると、昨年ノーベル賞を受賞したスウェーデンの古遺伝学者スバンテ・ペーボに関する記事が目に入りました。
当然「ネアンデルタール人」に関するものですが、この記事では「現生人類とネアンデルタール人の違い」について、現生人類の特徴を「クレージー」としています。「クレージー」とは言葉のとおり「どうかしている、狂気じみている」ということです。

近年の研究によれば、ネアンデルタール人は現生人類より14万年以上前に出現したにもかかわらず、遺伝子的な違いはわずかで、生活様式などにも共通点が多かったことが判明しています。
では、大きな違いは何か。ペーボによれば、大きな集団が作れたり、考えを効率的に伝え合ったりする「コミュニケーション力」が圧倒的に違っていたということです。この違いは「技術革新の頻度を上げる力」を発揮したと考えられています。
さて、「クレージー」に話をもどすと、現生人類は大海に漕ぎ出して島を発見したり、今では火星にまで出かけようとしています。「どうかしている」としか思えない探検を止められない。そこには「何らかの生物学的基礎」があるように思えるとしていますが、根源的な探検志向のDNAがインプットされていると言いたげです。

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shio-g
  • shio-g

1件のコメント

  • 夢二館にはかなり前に訪れた事があります。画家であり詩人と思っていましたが企業家であったとは知りませでした。運動をしながら頭を使うと認知症予防になるそうです。読書記事の紹介参考になりました。

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