金沢弥生 朔日散歩

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弥生の朔日、金沢は卯月を通り越して皐月の陽気だったとのこと。激しい寒暖の差はありますが、暖かな日差しはありがたいものです。

金沢城新丸広場の水辺には１０羽ほどの小鴨などが戯れ、少し大きな白鷺の立ち姿が目を引きました。鳥たちも暖かさで少し気が緩んだのか、いつもより近づいて写真を撮らせてくれました。

年齢を重ねたせいか「松島図屏風」に描かれた海や波のうねり、島々やそこに根を張った松の木の曲線的な姿に魅力を感じるようになりましたが、河北門の土塀越しに見る松ヶ枝は、やはり俵屋宗達などに描かれた日本古来の松の優美な姿を思い起こさせます。

石川橋に花見客の姿を見るようになるには、もう少し寒い日を過ごさなければならないようです。