金沢散歩 工芸鑑賞散歩


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初冬の冷たい雨に降り込められる、金沢らしい日になるだろうとの思いに反して、午前中から時折青空が見え隠れする日になりました。
近隣なら徒歩で出かけられそうな空模様を良いことに、「《十二の鷹》と明治の工芸」展が開催されている「国立工芸館」を訪ねることにしました。


同館は、さすがに日本の工芸美術の最高峰を展示する美術館だけに、展示品は何度見ても一つ一つ釘付けにされてしまう魅力にあふれていました。驚いたことに、同館では展示品の写真撮影が許可されていたほか、職員の方々の接客姿勢も、極めて素晴らしいものがありました。加えて、工芸品という緻密で微妙な高度な技巧を鑑賞できる最適な照明が施されていることにも感動しました。

全ての基準になる、本当に素晴らしい文化施設が石川県に開館したことを実感できる散歩になりました。


展示作品はどれも我が国を代表する超一流の品々で、歴史的な名匠が丹精込めた精緻極まるもばかりです。これらは人間の手が作り上げたものには違いないのですが、何とも自然で、目の前にあるその形のままで誕生したかのような、まるで生きものような、揺るぎない生命感と存在感をもって迫り来る魅力がありました。これほどのものを金沢で鑑賞できることに深い喜びと感動、そして感謝の念を覚えざるをえません。

好い機会なので、お隣の県立美術館の「うるわしきものめでたきわざ」展などをハシゴして訪れてみました。

国立工芸館と同テーマの工芸中心の展示でしたが、それぞれの違いが際立っていて、ある意味とても参考になる美術工芸の鑑賞機会を得ることができました。

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shio-g 88
jsnadmin 7

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shio-g
  • shio-g

1件のコメント

  • 鉛色の空を背景に終わりを迎える木々の紅葉を眺めると、金沢らしい初冬の美しさを感じます。展示されている工芸品の技の素晴らしさに目を奪われました。

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