今日は、浅野川沿いから東の廓方面を歩きました。

金沢の浅野川方面の観光では東の廓・茶屋街がメインですが、100年以上の伝統を誇る老舗が昔ながらの店構えで、今も現役で営業を続けています。

「経田屋米殻店」
茶屋街の主道から少し離れたお米屋さんで、製粉もしているそうです。この建物には深い郷愁を呼び起こす不思議な魅力があります。明治３７年に建てられた経田屋さんのお店の前に立つと、鬼ごっこをして遊んでいた幼いころの友達の姿が蘇ってきます。

「Nonstop Coffee Stand & Roastery」
この辺りの老舗のつくりに似せた店構えです。これが今風で素敵です。黄色い小さなカップでエスプレッソを一杯いただきました。お若いマスターはオーストラリアで修行されたとのこと。デロンギを操って自宅で抽出した「妖しげなエスプレッソ」とは大違いの「美味」を堪能させてもらいました。

「高木糀商店」
築190年の江戸時代のお宅で日本の伝統的な糀を製造販売されています。伝統の発酵食品を製造するための空間は、必然的にこの様式になってきたのでしょう。住まいや作業場などにおいても、必然の歴史が様式を作ってきたのだと思います。この建物からは、長大な時間を生き続ける、巨樹のような生命力が感じられました。

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