金澤散歩 城門散歩


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暑さ凌ぎに兼六園と金沢城址を歩きました。

金沢城には、石垣だけを残す大手門や黒門、本丸入り口の鐵門、古からの姿をとどめる搦手(からめて)の石川門、さらに復元された橋爪門や河北門、鼠多門など多くの城門があります。


伝統や歴史など、本物に、より高い価値を求めるものとしては、金沢城の城門の中でも、石川門に強く惹かれてきていました。

しかし、梅雨の晴れ間の散歩で通りかかった橋爪門で写した写真をみていると、時を超えて金澤の歴史に引き込まれるような不思議な魅力を感じました。
この門は、菱櫓、五十間長屋などとともに、今から20年以上前に復元された門です。20年という、短いようでもある歳月と、雪国北陸の風雪が磨きをかけた城門と橋は、既に歴史の中に溶け込んで、堂々とした存在感を主張し始めているのです。
地平線に向かって収斂する城壁と、橋の盛り上りに沿ってカーブする自然な木目の流れが行き着く先の、古色を帯びた松の木の下には、かつて皇軍の施設や若者達がたむろする部室などがあったことは、誰の記憶からも消え去ろうとしています。

広角レンズがたまさかに捉えた、門と門からの眺めは、復元された橋爪門の現実を超えて、時間の在り方の不思議と歴史が作られる瞬間の危うさを垣間見せてくれたように思われました。

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