兼六園 入梅散歩


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梅雨入り二日目、早朝の兼六園を歩きました。

名園近くの道端に、ひっそりと咲く紫露草や蕺(ドクダミ)に宿る朝露は、梅雨の早朝の爽やかさを際立たせてくれます。

雁行(かりがね)橋近くで深紅に熟したサクランボの実は、華やかだった春爛漫の季節を偲ぶかのように静かに露をまとっています。

雨に濡れた石橋や船板は、観光客がひしめく晴天の下では見せない、彩りあふれる本当の姿を惜しげも無く見せてくれています。

瓢池畔の「三芳庵」二階の窓に映る名園の古木の佇まいや、椰子の根の化石と言われる「夕顔亭」の竹根石手水鉢も鮮やかな色合いを見せていました。

訪れる人もない梅雨早朝の名園は、造化の神が打ち水をしてくれたかのような、しっとりと鮮やかな姿を見せてくれていました。

名園を訪れるには、梅雨早朝の晴れ間に勝る機会はないようです。

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shio-g
  • shio-g

1件のコメント

  • 梅雨は嫌なイメージがありますが、植物や自然の美しさに触れる事ができるしっとりとした季節なのかもしれませんね。

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