金澤 梅雨晴れビオトープ散歩


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梅雨の晴れ間、金沢城公園の見所は「新丸広場」です。


青空に掛かる様々な形と色合いの雲を追い、地上の芝の緑から目を転じ、悠然として遥か医王山(いおうぜん)を眺める。

新丸広場から見て南の高台には、菱櫓が佇立する「二ノ丸」を望むことができる。その境の堀割のあとは「湿生池」となっている。半世紀も以前になるが、ここにはテニスコートがあった。その頃、新丸広場はグラウンドだったと思う。咲き誇る紫陽花の花は、時間の中を生きる人間存在への様々なとりとめもない思いを、一瞬垣間見せてくれるような気がする。それも一瞬のうちに幻影となって流れ去っていく。「湿生池」の畔を歩くと、様々な生きものたちに出会うことが出来る、そこはまさにビオトープだった。


ガマ(蒲)が芽吹き、睡蓮や河骨の花が咲き、池の中には様々な水草が茂っていてメダカが泳いでいる。水面にはアメンボが漕ぎ回り、つがいのイトトンボが乱れ飛んで、コウホネのの大きな葉の上ではアマガエルが筥座りしている。


岸辺にはシオカラトンボが憩い、ここではツバメもゆっくりとしたスピードで飛来する。
厳めしい河北門をとおり、三の丸広場まで足を延ばすと、修学旅行の高校生達が集合時間を待っていた。

石川橋の欄干には既に灯火が灯されて、夕刻が迫ったいることに気づかされた。

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